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わたがしわたがしわたがし!
銀時は数件先から漂う、ザラメがとけだしてふわふわにとびだす間際の甘く香ばしい匂いにたまらんくなりながら、人並みを縫い縫い、急いだ。
新八と神楽とついでに定春は早々にはぐれ、見つける気力もなくした頃だった。まあ遊び疲れて小遣いが尽きれば勝手に家に帰るだろう、その辺でまた出くわすかもしれないし、みたいな軽い考えで。
(あったあった銀さん会いたかったよ、綿菓子ちゃーーーーん)
今すぐ銀さんのものに、と屋台の前で足を止めごそごそと小銭を探って視線を下にやると、銀時は妙なものを見た。
赤いおべべに狐の面を斜めに冠り、ちょうど左目の包帯を隠して(ねぇそれ変装? 変装なの? それとも単なる遊び心!? おされさん?)隣の焼鳥屋台でフツーに飲んでるテロリストが一人。
「ちょっとぉぉぉぉぉ! おまえこんなところで何してんのぉぉぉぉ?」
「うっせぇな、のんでるに決まってんだろ」
過激派攘夷志士高杉晋助はいつもは頑張って見下し気味の目を今日はちらりと見上げさせていった。
「あ〜も〜、おっちゃん綿菓子一個ぉ」
そういって銀時はため息一つでもろもろのことに諦めをつけて、綿菓子と小銭を交換すると高杉の横に陣取ろうと狭いスペースに腰を下ろす。
「何座ってんだ」
いつでも抜けるように右隅に陣取っていた高杉はでかい銀時に押し出されて文句を言うが、銀時は構わずぐいぐいと高杉を押した。
「だっておれも客だもん。はいつめてつめて〜。あ、とりあえず冷やちょうだい」
そう言いながらとうとう場所を確保してしまった銀時は綿菓子にかみつくと、さっと注がれた升酒をすすった。
「綿菓子に酒ってどんだけ糖分組み合わせる気だよ…? それつまみのつもりか」
話すつもりもなかった高杉だが、その異様な光景に一言言わずにはいられなかった。坂田銀時。相変わらず不気味なことをする…。そういえば戦時中、最高の贅沢が餡子ご飯だっていってたこともあったかもしれない…あの時も銀時ならやりかねないと思ったものだったが。
「なんも食べないで酒ばっかの晋ちゃんよりましだっての」
「晋ちゃんいうな」
「だってこんなとこでお前の名前呼べないじゃん? で? 今度はまた何するつもりなの?」
それが気になって腰を落ち着けたのかと、探りを入れてきた銀時に、高杉はにいと笑いかけた。
「あいにく、もうしてきたところだ」
「何を?」
高杉は首を傾けて、銀時を見る。
「…悪いこと?」
「あー、もう、ほんとこの子」
と言いながら、銀時は綿菓子を持ったまま頭を抱えた。
相変わらず無駄な所で器用な奴だった。
それを横目に高杉は呑み続ける。まさか、ほんとこの子、無駄に可愛いとか思われているとは露知らなかった。
「あー、酒ばっか呑んでないでなんか食えよ。焼き鳥屋だよ? ここ。それともこれ食う? 特別にちょっとわけてやろーか。すごく特別に」
しばらくして顔をあげた銀時は立ち直ったのか、おかんのような、桂のような戯れ言をほざきだし、実際に綿菓子を高杉の顔の前へ突き出した。元より左の視界は閉ざされて人より狭い。その上、右の視界には綿菓子で一杯でろくに何も見えず甘い匂いがきつかった。
「イラネぇ」
高杉は眉を顰めながら右手でそれを押しやった。
「ナニ嫌いだっけ? 昔は一緒に食べたじゃね?」
「口のまわりにひっつくから好きじゃねぇ」
ひっついたそれを勿体ないとか難癖つけてぺろぺろなめてくる変態はいるし、と高杉は用心しながら言った。こいつは子供の頃から変態臭かった。三つ子の魂百までもともいうが、その変態はなおったりはしてねぇんだろう。
「千切って食うと邪道なことすんなって言う奴いるしな」
どうせなら酒をよこせ、酒をと思いながら銚子から猪口へ酒を注ぐ。
ただでさえ焼き鳥と綿菓子の匂いが入り交じって妙な感じだ。進むごとに、違う食い物屋を素見すのが祭りの屋台の楽しみでもあるから、さして気にせずに座ったが。至近に綿菓子があるとまた一段と匂いが濃くなる。
こんなところで綿菓子と酒を一緒に飲み食いできる銀時はどう考えてもおかしい。
「お前口ちっちゃいもんなぁ」
自分より幾分か大きい男にちっちゃいといわれたことに敏感になりながら高杉は言う。
「そんなわけねぇだろ」
上背はともかく口の大きさなんて同じ男、そうかわりなんかあるはずがない。
しかしそういえば、昔らから銀時はやれちっちゃくて可愛い、と背から始まって、顔が小さいだの手が可愛いだのいつもいちゃもんをつけてくるのが常態だった。面倒な奴だ。そう思って聞いていると、やはり調子に乗ったのか、
「だって銀さんのもほおばるのやっと…あ、銀さんのがおっきいのか」
なんぞといいやがった。
高杉はすいすいと傾けていた猪口を止めてしらじらとしたまなざしを銀時に投げつける。
「酒がまずくなるようなこといってんじゃねぇ」
銀時の下ネタもでたしそろそろ帰ろうかな、みたいに気もそぞろにしている様子がありありと分かって銀時は破顔した。
「いやー、そうね。でも銀さんちょっと安心したわ」
そう言いながら銀時はまた高杉の顔の前ににゅっと綿菓子を突き出した。
「何が?」
言いながら高杉はこの綿菓子に何の意図があるのだろうと二重にいぶかりながら、押し戻そうと右手をあげ、その手を掴まれた。
「銀…」
文句を言おうと銀時のいる方へ顔を向けたその隙に、視界は銀時の顔でいっぱいになった。かすめ取られた唇は酒と綿菓子の味がする。
驚いた高杉は一瞬腰を引いた。がつっと刀が椅子に当たって音を立てる。掴まれていた手を振り払おうとしたが、それはそのまま、椅子の下に押し付けられただけだった。
「こんなにどエロくなっちゃって心配だったんだけどよぉ」
銀時はそう言って一度言葉をきると、再びあむあむと綿菓子を食べた。死んだ魚のような目で、与し易そうにしているのに、高杉の手に重ねられた手はぴくりとも動かないほど力強く。
「こんなちょっとしたセクハラで怒んだから、大したことはされてねぇなぁ?」
答える言葉はもたかなかった。
銀時の言葉は的を得ている。
これまでも銀時以外の誰にも触らせたことなどなかったし、どんな男のものでも平然とくわえることができるほどのことはなかった。だから例え銀時でもあんな風にあけすけに揶揄されるのは慣れていない。銀時はそのもの馴れなさを、喜んでいる。むかつく。あの頃だって無理矢理…。
「言ってろ」
高杉は吐き捨てるように言うと銀時から視線を外すと、もう一度眉をしかめた。
左手で猪口を持ち、一気に煽った酒は苦い。
綿菓子のせいなのか、銀時の猥談のせいなのか。本当にまずい。
潮時だ、高杉はそう思いながら袂を探って金を置くと、左足をあげて椅子をまたぎ、今も銀時が掴んでいた手を今度こそ引き抜き…今度はあっさりと離れた…祭りの喧噪の中へ紛れようとする。
だが、銀時も見透かしたように同時に立ち上がって、驚くほど素早く高杉の腰に手を回した。
高杉は刀を抜こうとしたが、今度も自分の手の上から銀時の手で押さえつけられてしまう。
「まあまあ、晋ちゃん。そんなに怒らないで、お持ち帰りさせてよ」
「はあ!?」
必死に振り切ろうと人ごみの中足を早めるが、銀時は密着したまますたすたくっついてくる。
「え、だっていいでしょ?」
「なんでそうなんだよ」
「えーと、銀さんが晋ちゃん大好きだから?」
一瞬赤面しそうになったが。いやいやいや。ここで流される意味が分からない。一方的なそれでどうしてそうなるのだ。
「大体てめぇんちうるせーのがいるんだろ? 二人」
そういえばさっきからいないが、祭りの日だ。どこか遠くに行ってるはずもなく、出くわすことになるかもしれない。遊びに連れて帰られてそんなのとはちあわせても対応に困る。ただ単に旧交を温めるにしたって誰がそんなところへ行きたいものか。温めるような旧交などないに等しい。
「あ、じゃあその辺で」
だが銀時は待ってましたとばかりにニヤーと笑った。
そう言わせたかったのだ。しまったと思ったが遅すぎた。高杉は引きずられるようにホテルに連れ込まれてしまった。意味が分からない。
なんでこんなことになったのだろう。意地汚く酒に執着してないで、これが来た時に座を立てば良かったのか。でもそれではしっぽをまいて逃げ出したように見える。だが今こうなってみると、そうした方が良かったのではないかと思えた。
「祭り」
高杉はきっと睨みながら押し倒してきた銀時に最後の抵抗をしながら言った。
「ん?」
「まだ」
「うんうん、晋ちゃんお祭り大好きだもんね。銀さんもお前のためにりんご飴もぽんぽん焼きもベビーカステラもあきらめました」
だからお互い様だとでも言うつもりか、アホか、と際限なく罵り始める高杉の口を銀時は早めに唇で塞いで、脱がしやすくて便利だけど、逆にちょっと心配な単をごそごそと探りはじめた。
銀時は数件先から漂う、ザラメがとけだしてふわふわにとびだす間際の甘く香ばしい匂いにたまらんくなりながら、人並みを縫い縫い、急いだ。
新八と神楽とついでに定春は早々にはぐれ、見つける気力もなくした頃だった。まあ遊び疲れて小遣いが尽きれば勝手に家に帰るだろう、その辺でまた出くわすかもしれないし、みたいな軽い考えで。
(あったあった銀さん会いたかったよ、綿菓子ちゃーーーーん)
今すぐ銀さんのものに、と屋台の前で足を止めごそごそと小銭を探って視線を下にやると、銀時は妙なものを見た。
赤いおべべに狐の面を斜めに冠り、ちょうど左目の包帯を隠して(ねぇそれ変装? 変装なの? それとも単なる遊び心!? おされさん?)隣の焼鳥屋台でフツーに飲んでるテロリストが一人。
「ちょっとぉぉぉぉぉ! おまえこんなところで何してんのぉぉぉぉ?」
「うっせぇな、のんでるに決まってんだろ」
過激派攘夷志士高杉晋助はいつもは頑張って見下し気味の目を今日はちらりと見上げさせていった。
「あ〜も〜、おっちゃん綿菓子一個ぉ」
そういって銀時はため息一つでもろもろのことに諦めをつけて、綿菓子と小銭を交換すると高杉の横に陣取ろうと狭いスペースに腰を下ろす。
「何座ってんだ」
いつでも抜けるように右隅に陣取っていた高杉はでかい銀時に押し出されて文句を言うが、銀時は構わずぐいぐいと高杉を押した。
「だっておれも客だもん。はいつめてつめて〜。あ、とりあえず冷やちょうだい」
そう言いながらとうとう場所を確保してしまった銀時は綿菓子にかみつくと、さっと注がれた升酒をすすった。
「綿菓子に酒ってどんだけ糖分組み合わせる気だよ…? それつまみのつもりか」
話すつもりもなかった高杉だが、その異様な光景に一言言わずにはいられなかった。坂田銀時。相変わらず不気味なことをする…。そういえば戦時中、最高の贅沢が餡子ご飯だっていってたこともあったかもしれない…あの時も銀時ならやりかねないと思ったものだったが。
「なんも食べないで酒ばっかの晋ちゃんよりましだっての」
「晋ちゃんいうな」
「だってこんなとこでお前の名前呼べないじゃん? で? 今度はまた何するつもりなの?」
それが気になって腰を落ち着けたのかと、探りを入れてきた銀時に、高杉はにいと笑いかけた。
「あいにく、もうしてきたところだ」
「何を?」
高杉は首を傾けて、銀時を見る。
「…悪いこと?」
「あー、もう、ほんとこの子」
と言いながら、銀時は綿菓子を持ったまま頭を抱えた。
相変わらず無駄な所で器用な奴だった。
それを横目に高杉は呑み続ける。まさか、ほんとこの子、無駄に可愛いとか思われているとは露知らなかった。
「あー、酒ばっか呑んでないでなんか食えよ。焼き鳥屋だよ? ここ。それともこれ食う? 特別にちょっとわけてやろーか。すごく特別に」
しばらくして顔をあげた銀時は立ち直ったのか、おかんのような、桂のような戯れ言をほざきだし、実際に綿菓子を高杉の顔の前へ突き出した。元より左の視界は閉ざされて人より狭い。その上、右の視界には綿菓子で一杯でろくに何も見えず甘い匂いがきつかった。
「イラネぇ」
高杉は眉を顰めながら右手でそれを押しやった。
「ナニ嫌いだっけ? 昔は一緒に食べたじゃね?」
「口のまわりにひっつくから好きじゃねぇ」
ひっついたそれを勿体ないとか難癖つけてぺろぺろなめてくる変態はいるし、と高杉は用心しながら言った。こいつは子供の頃から変態臭かった。三つ子の魂百までもともいうが、その変態はなおったりはしてねぇんだろう。
「千切って食うと邪道なことすんなって言う奴いるしな」
どうせなら酒をよこせ、酒をと思いながら銚子から猪口へ酒を注ぐ。
ただでさえ焼き鳥と綿菓子の匂いが入り交じって妙な感じだ。進むごとに、違う食い物屋を素見すのが祭りの屋台の楽しみでもあるから、さして気にせずに座ったが。至近に綿菓子があるとまた一段と匂いが濃くなる。
こんなところで綿菓子と酒を一緒に飲み食いできる銀時はどう考えてもおかしい。
「お前口ちっちゃいもんなぁ」
自分より幾分か大きい男にちっちゃいといわれたことに敏感になりながら高杉は言う。
「そんなわけねぇだろ」
上背はともかく口の大きさなんて同じ男、そうかわりなんかあるはずがない。
しかしそういえば、昔らから銀時はやれちっちゃくて可愛い、と背から始まって、顔が小さいだの手が可愛いだのいつもいちゃもんをつけてくるのが常態だった。面倒な奴だ。そう思って聞いていると、やはり調子に乗ったのか、
「だって銀さんのもほおばるのやっと…あ、銀さんのがおっきいのか」
なんぞといいやがった。
高杉はすいすいと傾けていた猪口を止めてしらじらとしたまなざしを銀時に投げつける。
「酒がまずくなるようなこといってんじゃねぇ」
銀時の下ネタもでたしそろそろ帰ろうかな、みたいに気もそぞろにしている様子がありありと分かって銀時は破顔した。
「いやー、そうね。でも銀さんちょっと安心したわ」
そう言いながら銀時はまた高杉の顔の前ににゅっと綿菓子を突き出した。
「何が?」
言いながら高杉はこの綿菓子に何の意図があるのだろうと二重にいぶかりながら、押し戻そうと右手をあげ、その手を掴まれた。
「銀…」
文句を言おうと銀時のいる方へ顔を向けたその隙に、視界は銀時の顔でいっぱいになった。かすめ取られた唇は酒と綿菓子の味がする。
驚いた高杉は一瞬腰を引いた。がつっと刀が椅子に当たって音を立てる。掴まれていた手を振り払おうとしたが、それはそのまま、椅子の下に押し付けられただけだった。
「こんなにどエロくなっちゃって心配だったんだけどよぉ」
銀時はそう言って一度言葉をきると、再びあむあむと綿菓子を食べた。死んだ魚のような目で、与し易そうにしているのに、高杉の手に重ねられた手はぴくりとも動かないほど力強く。
「こんなちょっとしたセクハラで怒んだから、大したことはされてねぇなぁ?」
答える言葉はもたかなかった。
銀時の言葉は的を得ている。
これまでも銀時以外の誰にも触らせたことなどなかったし、どんな男のものでも平然とくわえることができるほどのことはなかった。だから例え銀時でもあんな風にあけすけに揶揄されるのは慣れていない。銀時はそのもの馴れなさを、喜んでいる。むかつく。あの頃だって無理矢理…。
「言ってろ」
高杉は吐き捨てるように言うと銀時から視線を外すと、もう一度眉をしかめた。
左手で猪口を持ち、一気に煽った酒は苦い。
綿菓子のせいなのか、銀時の猥談のせいなのか。本当にまずい。
潮時だ、高杉はそう思いながら袂を探って金を置くと、左足をあげて椅子をまたぎ、今も銀時が掴んでいた手を今度こそ引き抜き…今度はあっさりと離れた…祭りの喧噪の中へ紛れようとする。
だが、銀時も見透かしたように同時に立ち上がって、驚くほど素早く高杉の腰に手を回した。
高杉は刀を抜こうとしたが、今度も自分の手の上から銀時の手で押さえつけられてしまう。
「まあまあ、晋ちゃん。そんなに怒らないで、お持ち帰りさせてよ」
「はあ!?」
必死に振り切ろうと人ごみの中足を早めるが、銀時は密着したまますたすたくっついてくる。
「え、だっていいでしょ?」
「なんでそうなんだよ」
「えーと、銀さんが晋ちゃん大好きだから?」
一瞬赤面しそうになったが。いやいやいや。ここで流される意味が分からない。一方的なそれでどうしてそうなるのだ。
「大体てめぇんちうるせーのがいるんだろ? 二人」
そういえばさっきからいないが、祭りの日だ。どこか遠くに行ってるはずもなく、出くわすことになるかもしれない。遊びに連れて帰られてそんなのとはちあわせても対応に困る。ただ単に旧交を温めるにしたって誰がそんなところへ行きたいものか。温めるような旧交などないに等しい。
「あ、じゃあその辺で」
だが銀時は待ってましたとばかりにニヤーと笑った。
そう言わせたかったのだ。しまったと思ったが遅すぎた。高杉は引きずられるようにホテルに連れ込まれてしまった。意味が分からない。
なんでこんなことになったのだろう。意地汚く酒に執着してないで、これが来た時に座を立てば良かったのか。でもそれではしっぽをまいて逃げ出したように見える。だが今こうなってみると、そうした方が良かったのではないかと思えた。
「祭り」
高杉はきっと睨みながら押し倒してきた銀時に最後の抵抗をしながら言った。
「ん?」
「まだ」
「うんうん、晋ちゃんお祭り大好きだもんね。銀さんもお前のためにりんご飴もぽんぽん焼きもベビーカステラもあきらめました」
だからお互い様だとでも言うつもりか、アホか、と際限なく罵り始める高杉の口を銀時は早めに唇で塞いで、脱がしやすくて便利だけど、逆にちょっと心配な単をごそごそと探りはじめた。
なんかうちの総督思っていた以上にあたまゆるいかも。どっちかというといじめられてんの高杉じゃね? あれっ。
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