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そろそろ八月になろうかという頃、あいにく晋助は寝込んでいた。丁度北陸道戦線が終結し、一度総督に挨拶しようという鬼兵隊の面々などが東京に戻ってきて大変な騒ぎだ。
銀時だって泣きたい。
「やっとこさ一時間突破〜♥ 一安心、よっしゃあと三日もしたら〜♥♥ なあんて思ってたのに、酷い。酷過ぎる。神様の意地悪」
外の風にも当てずに大事に大事にしていたというのに、晋助は何処からか風邪を拾ってきてあっという間に肺炎にまでこじらせ、点滴生活へ逆戻りだ。
風邪一つとっても命取り、というのにどういうことだときつい猫目の金髪女、来島また子が銀時を問いつめる。
「あんたがきっちり面倒見るとか言ってどういう事っすかあああああ!」
そうだそうだと名も無い雑魚隊員も総督を起こさぬよう小さな声で来島の背後からさかんにやじった。
「どういう事かなんて俺が聞きてぇよ。どっから病原菌が入ったんだよ。外にも出してねぇんだよ。せいぜいいった所で一階までだぞ? 下にいんのも憎らしいぐらい元気なばばあたちしかいねーんだぜ。折角体重戻ってきたのにぃぃぃぃ!」
晋ちゃん死なないでぇぇぇと布団に突っ伏した銀時に不吉な事をいうなぁぁぁとうやむやのうちに高杉さんはうちの人、と受け入れてしまった新八と神楽が突っ込んだ。
「お労しい」
「大丈夫でござるか」
しかし。
「ハアハアいってるハアハア」
そんな発言が上がる頃にはぼこされながらも銀時は復活して警戒心をあらわにして鬼兵隊を睨みつけた。
「こら、いま萌えに繋がるような不穏な発言したの誰だ!? 高杉は俺の! 嫁!」
「銀さん」
「銀ちゃん」
どうどう。
「しかしこんな調子でこの人に預けていていいものかねぇ。俺たちも戦争は終わったんだ。ここいらで一つ返してもらった方がいいんじゃないのかぃ?」
「そうですねぇ。また子さん? どうかしましたか?」
本来ならそうっす、晋助さまのお世話はわたしが!とかいいそうなまた子は武市に声をかけられるまで何事か考えていた風だった。考えるよりもまず行動。発言の方もそんな感じのまた子にしては珍しい。
「えっ、えっと」
しかも何やら言いづらそうにしている。益々珍しいと鬼兵隊一同注視する。
「あの、今回の件、万事屋のせいとも言い切れないかもしれないっす、多分。全部が全部ないわけじゃないと思うけど」
「?」
電話がかかってきたのだ。
高杉からだった。
「もしもし晋助さまっ、お電話嬉しいっす! お元気すっか」
近くの長屋で独り住まいをしながら、陰ながら晋助の身を案じていたまた子は待ちに待った電話に狂喜しながら出たものだ。
自分の存在を覚えていてもらえてまた子は嬉しかった。
「おお、おめーも元気か? 近くにいるんだってな」
「はいっ。お許しさえあればいつでもおそばに参りまっす!」
高杉はそれに、一瞬躊躇うような気配をみせた。けれども高杉は用があるからかけてきたのだ。
「おめーに頼むのはどうかと思うんだが」
「何言ってるんすかー! そのためにここにいるっすよ」
「いや、俺は世話焼かれるよりゃ、嫁に行ってほしいけどな」
「あっはっは〜」
また子は軽く笑い飛ばした。男並みの働きをしてきたまた子に見合う男などそうそういるわけもない。割と古風な考えの高杉は女は嫁いで子供を生むものと思っているようで、以前からまた子の身の処し方について考えるところがあったようだが、中々うまくいかないだろう。また子にとってもその方がいい。まだ晋助のそばにいたかった。
「…。結構本気なんだが。まあそれはまた後でいい。それよりゴミが出たんだが、どうしたらいいか分からん」
「はい?」
「銀時が帰って来るまでに片付けてぇんだが、やっぱ往来に捨てとくわけにもいかねぇよな? 結構あるし」
あ〜、ゴミステーションが分からないのか、そんなの白夜叉にさせればいいのにと思ったが、白夜叉には見られたくないようなものなのかもしれない。でも結構ある?「燃えるゴミっすか? ゴミ出しの日は種類によって町内で違うんすよ」
そういいながらまた子は家を出て、走り始めた。
「燃える…。最終的には燃やすけど、まだ生だな」
生?
「生ゴミも燃えるゴミっすよ」
「生ゴミ? 生ゴミ、かな…」
高杉はゴミの分別に悩んでいるようだった。まあ高杉には不得手な分野だろうなと思う。
「ゴミ捨て場は近くにあるはずですけど、今から行きますね。もう2分くらいで着きますから」
もう万事屋の看板が見え始めている。
「わりー頼む。あともうすぐ」
「ああ、睡眠期すか? 分かりました。晋助さまはお布団の中に入って寝ててください。後はわたしがやるっすよ」
「いやでもちょっと量多いぞ」
「したら人手使うっすよ。大丈夫、伝手なら」
そう伝えている途中で、がちゃ、と携帯を落す音が聞こえた。
晋助さま寝落ちっすね起きてる顔もみたかったっすと思いながら、もう万事屋への 階段をラストスパートで登りきる。
息を乱しながら入った玄関は不用心な事に開けっ放しで、そこには累々たる人ゴミが横たわっていた。
「なんかね、晋助さまを恨んでる奴らがどっからか聞きつけてきて襲ってきたみたいなんすけど、返り討ちにあっちゃって奇麗にお掃除されました、みたいな」
「…」
臥せってたのに全員返り討ちか。流石総督。それにしてもあ〜無事で良かった。ゴミか。人がゴミなのか? などという感想が交錯する。
「でも四分の三殺しで我に返ったみたいで、かろうじて生きてたから燃やせないと思ったんじゃないすかね? 生ゴミにも出せないし困ってたみたいっすよ。ほんと可愛いっす」
「…」
「いや、可愛いのは同意だけど、聞いてねぇ。俺は聞いてねぇよ?」
とほの暗い目をして壊れたように呟いている白夜叉にだからそこが晋助さまのいじらしい所じゃないっすかと思う。
愛しい人の待つ我が家にるんるんで帰ってきたらほとんど屍と化しているむさ苦しい野郎どもが累々で、しかも高杉は刀もったまま襖に背を預けて寝ているのだ。そりゃあびっくりするだろうし、心配するだろうし、引かれたらヤダと思ったのかもしれない。
つまり高杉も物騒な襲撃があったことを隠したいと思うほどには万事屋の日常を守って一緒にいたいと思っていたのだろう。
「だから、多分、風邪菌はそいつらからじゃないっすか」
新妻お掃除編。お掃除の意味が違う。
銀時だって泣きたい。
「やっとこさ一時間突破〜♥ 一安心、よっしゃあと三日もしたら〜♥♥ なあんて思ってたのに、酷い。酷過ぎる。神様の意地悪」
外の風にも当てずに大事に大事にしていたというのに、晋助は何処からか風邪を拾ってきてあっという間に肺炎にまでこじらせ、点滴生活へ逆戻りだ。
風邪一つとっても命取り、というのにどういうことだときつい猫目の金髪女、来島また子が銀時を問いつめる。
「あんたがきっちり面倒見るとか言ってどういう事っすかあああああ!」
そうだそうだと名も無い雑魚隊員も総督を起こさぬよう小さな声で来島の背後からさかんにやじった。
「どういう事かなんて俺が聞きてぇよ。どっから病原菌が入ったんだよ。外にも出してねぇんだよ。せいぜいいった所で一階までだぞ? 下にいんのも憎らしいぐらい元気なばばあたちしかいねーんだぜ。折角体重戻ってきたのにぃぃぃぃ!」
晋ちゃん死なないでぇぇぇと布団に突っ伏した銀時に不吉な事をいうなぁぁぁとうやむやのうちに高杉さんはうちの人、と受け入れてしまった新八と神楽が突っ込んだ。
「お労しい」
「大丈夫でござるか」
しかし。
「ハアハアいってるハアハア」
そんな発言が上がる頃にはぼこされながらも銀時は復活して警戒心をあらわにして鬼兵隊を睨みつけた。
「こら、いま萌えに繋がるような不穏な発言したの誰だ!? 高杉は俺の! 嫁!」
「銀さん」
「銀ちゃん」
どうどう。
「しかしこんな調子でこの人に預けていていいものかねぇ。俺たちも戦争は終わったんだ。ここいらで一つ返してもらった方がいいんじゃないのかぃ?」
「そうですねぇ。また子さん? どうかしましたか?」
本来ならそうっす、晋助さまのお世話はわたしが!とかいいそうなまた子は武市に声をかけられるまで何事か考えていた風だった。考えるよりもまず行動。発言の方もそんな感じのまた子にしては珍しい。
「えっ、えっと」
しかも何やら言いづらそうにしている。益々珍しいと鬼兵隊一同注視する。
「あの、今回の件、万事屋のせいとも言い切れないかもしれないっす、多分。全部が全部ないわけじゃないと思うけど」
「?」
電話がかかってきたのだ。
高杉からだった。
「もしもし晋助さまっ、お電話嬉しいっす! お元気すっか」
近くの長屋で独り住まいをしながら、陰ながら晋助の身を案じていたまた子は待ちに待った電話に狂喜しながら出たものだ。
自分の存在を覚えていてもらえてまた子は嬉しかった。
「おお、おめーも元気か? 近くにいるんだってな」
「はいっ。お許しさえあればいつでもおそばに参りまっす!」
高杉はそれに、一瞬躊躇うような気配をみせた。けれども高杉は用があるからかけてきたのだ。
「おめーに頼むのはどうかと思うんだが」
「何言ってるんすかー! そのためにここにいるっすよ」
「いや、俺は世話焼かれるよりゃ、嫁に行ってほしいけどな」
「あっはっは〜」
また子は軽く笑い飛ばした。男並みの働きをしてきたまた子に見合う男などそうそういるわけもない。割と古風な考えの高杉は女は嫁いで子供を生むものと思っているようで、以前からまた子の身の処し方について考えるところがあったようだが、中々うまくいかないだろう。また子にとってもその方がいい。まだ晋助のそばにいたかった。
「…。結構本気なんだが。まあそれはまた後でいい。それよりゴミが出たんだが、どうしたらいいか分からん」
「はい?」
「銀時が帰って来るまでに片付けてぇんだが、やっぱ往来に捨てとくわけにもいかねぇよな? 結構あるし」
あ〜、ゴミステーションが分からないのか、そんなの白夜叉にさせればいいのにと思ったが、白夜叉には見られたくないようなものなのかもしれない。でも結構ある?「燃えるゴミっすか? ゴミ出しの日は種類によって町内で違うんすよ」
そういいながらまた子は家を出て、走り始めた。
「燃える…。最終的には燃やすけど、まだ生だな」
生?
「生ゴミも燃えるゴミっすよ」
「生ゴミ? 生ゴミ、かな…」
高杉はゴミの分別に悩んでいるようだった。まあ高杉には不得手な分野だろうなと思う。
「ゴミ捨て場は近くにあるはずですけど、今から行きますね。もう2分くらいで着きますから」
もう万事屋の看板が見え始めている。
「わりー頼む。あともうすぐ」
「ああ、睡眠期すか? 分かりました。晋助さまはお布団の中に入って寝ててください。後はわたしがやるっすよ」
「いやでもちょっと量多いぞ」
「したら人手使うっすよ。大丈夫、伝手なら」
そう伝えている途中で、がちゃ、と携帯を落す音が聞こえた。
晋助さま寝落ちっすね起きてる顔もみたかったっすと思いながら、もう万事屋への 階段をラストスパートで登りきる。
息を乱しながら入った玄関は不用心な事に開けっ放しで、そこには累々たる人ゴミが横たわっていた。
「なんかね、晋助さまを恨んでる奴らがどっからか聞きつけてきて襲ってきたみたいなんすけど、返り討ちにあっちゃって奇麗にお掃除されました、みたいな」
「…」
臥せってたのに全員返り討ちか。流石総督。それにしてもあ〜無事で良かった。ゴミか。人がゴミなのか? などという感想が交錯する。
「でも四分の三殺しで我に返ったみたいで、かろうじて生きてたから燃やせないと思ったんじゃないすかね? 生ゴミにも出せないし困ってたみたいっすよ。ほんと可愛いっす」
「…」
「いや、可愛いのは同意だけど、聞いてねぇ。俺は聞いてねぇよ?」
とほの暗い目をして壊れたように呟いている白夜叉にだからそこが晋助さまのいじらしい所じゃないっすかと思う。
愛しい人の待つ我が家にるんるんで帰ってきたらほとんど屍と化しているむさ苦しい野郎どもが累々で、しかも高杉は刀もったまま襖に背を預けて寝ているのだ。そりゃあびっくりするだろうし、心配するだろうし、引かれたらヤダと思ったのかもしれない。
つまり高杉も物騒な襲撃があったことを隠したいと思うほどには万事屋の日常を守って一緒にいたいと思っていたのだろう。
「だから、多分、風邪菌はそいつらからじゃないっすか」
新妻お掃除編。お掃除の意味が違う。
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ちょっくら出かけてきます。次帰って来るのは月曜日です。
今日中に天橋立。
明後日は福井金沢を遊んでます。
おっふろ。おっふろ。
新婚温泉遍も早く書きたいものだ。
いっちきまーす。
今日中に天橋立。
明後日は福井金沢を遊んでます。
おっふろ。おっふろ。
新婚温泉遍も早く書きたいものだ。
いっちきまーす。
眠いです。
一時帰宅しました。
明日またでかけて帰りは12日です。
じゃんぴよみました。
銀さん、ぶっさいくな猫とかいってましたが、もの凄く可愛かった。飼いたい! 飼いたい!
桂が穴掘って座った所もすごく可愛かった。猫ってほんと可愛いよな〜。
高杉も猫杉になってくんないかな。
一時帰宅しました。
明日またでかけて帰りは12日です。
じゃんぴよみました。
銀さん、ぶっさいくな猫とかいってましたが、もの凄く可愛かった。飼いたい! 飼いたい!
桂が穴掘って座った所もすごく可愛かった。猫ってほんと可愛いよな〜。
高杉も猫杉になってくんないかな。